管理人より一言
当道場は、沖縄の拳聖 喜屋武朝徳翁が屋良親雲上、松村宗棍、親泊興寛、真栄田親雲上、松茂良興作、徳嶺親雲上など沖縄の唐手達人から伝承された型を師の教えた通り保存継承するという無修正主義を受け継いだ「少林寺流空手道宗家」故、仲里常延先生から少林寺流空手道場を許可された道場です。現在は、沖縄伝統空手道少林寺流空手道研究会の北海道本部を任されております。
仲里先生は1938年より喜屋武朝徳先生に師事し空手道を習得致しました。1960年に全日本空手道連盟沖縄本部副会長、1982年九段範士、1983年から全沖縄空手道連盟会長を3期連続務められました。1989年「範士十段」を允許され、平成12年沖縄県指定無形文化財「沖縄の空手古武術」保持者として認定されました。
また、他の首里手「ショウリン流系」と区別するためと中国拳法が沖縄の「手」に大きな影響を与えたことから少林寺流と命名しました。
空手道の型は先人たちか゛心血を注いで修練し作り上げた文化遺産でであり、攻防の威力ある技は、型の順序を頭に入れただけでは発揮できるものではありません。
近年組手試合のスポーツ化により組手優先、形は順序だけで比較的容易に修行できると思い込み、それゆえ貴重な技法を軽視し型と組手の一体性を欠く実情は残念です。
また、空手道本来の目的である人間としての礼節、剛健、信義、謙虚、克己を養うと共に強健な身体を作り上げ、精神的に強い人 間作りを目標に稽古をしております。空手道を通して1人でも多く社会に貢献できる人間をつくりことが目的です。
沖縄少林寺流 故 仲里恒延 宗家先生の稽古の心得です。
日頃の稽古の心得
① 形を形成している技の鍛錬、次に技を集大成した型の反復練習
② 楷書の稽古であること
先輩の形を手本とするも、それはあくまで楷書の形で、行書や草書の形は手本にならない。
③ 一撃必勝であること
次の技があるんだという考え方の稽古では真の技は体得できない。型を形成している個々の技は、全て相手を倒したという気迫を込めて稽古しなければならない。
④ 空手に先手なし
空手道は専守防衛の精神から発達した武道で全ての型は受けの技から始まり、そしてその技は最短距離を通って対応する。攻防の技は、相手の出方を見てから発する。即ち空手に先手なしの所以である。
〇残心を示す。
〇受けも攻撃である。
〇迫力瞬発力のある技とは、ゼロから発し瞬時に最高点まで引き上げられたものである。
⑤ 型の稽古は鍛錬法である
徹底した楷書の型の反復練習によって基本を体得すれば、非常の際は、相手の技に対応すべく適切な技が自然に発し、相手の技を制圧するのである。
⑥ 生涯修行である
型は先人達人が幾星霜の長きに渡り研究し完成されたもので、型を安易に変えようなどと考えが浮かぶようでは未熟な証拠である。
型は既に完成されているものであり、それを正しく身に付けることが大事なのである。迷わず型の反復練習に励みなさい。
また、空手道は、中高年や女性には、健康増進や護身の効果があり、 年齢に応じた鍛錬が可能という特徴があり生涯武道と言われる所以です。沖縄本来の型の反復練習による健康増進に役立てできると確信しています。
幸武舘道場は沖縄伝統空手道少林寺流空手道研究会北海道本部として、喜屋武朝徳先生から仲里常延沖縄少林寺流空手道宗家(故人)が伝承した(アーナンクー、セーサン、ナイファンチ、ワンシュー、パッサイ、ウーセーシ、チントー、クーサンクー、徳嶺の棍)9つの型を全国の道場と共に指導し、継承しております。
TEL:0155-67-4318